第一回のブログは2024年末に訪ねた富士山麓から、以前ブラタモリで見て、ずっと気になっていた富士宮の町を取り上げます。
車に折り畳み自転車を積んで訪ねた富士宮、駐車場に車を停め、まずは観光地としても有名な富士山本宮浅間大社と湧玉池に向かいました。
湧水河川神田川
富士山世界遺産センターは大きな水盆が印象的ですが、こちらも湧水を引いたもの。この鳥居は浅間大社の一の鳥居となっているようです。
そしてその横を流れるのが神田川。東京で「神田川」といえば「窓の外には神田川」と歌われる、すっかり都市河川となった神田川が浮かびますが、富士宮の神田川は澄み渡った湧水河川です。この水量が、わずか1㎞ほど上流ですべて湧き出しているとはなかなか実感がわきづらい。
神田川沿いは遊歩道や親水護岸が整備されていてなかなか気持ちいい散歩道。
そしてこの神田川沿いからの富士山がとても美しい。神田川の清流と富士山に向かう道に見惚れます。
そしてこの先、浅間大社の湧玉池の出口が一級河川神田川の起点。
川の始まりとは思えない水量に圧倒されます。
富士山本宮浅間大社と湧玉池
まずは富士山本宮浅間大社は、全国の浅間神社の総本社とされ、富士信仰の中心地として知られる神社です。ちなみに奥宮は富士山頂にあり、富士山の八合目以降はこの浅間大社の社地とのこと。
この浅間大社の東側に湧水池である「湧玉池」はあります。
湧玉池は国の特別天然記念物に指定。かつては富士登山にあたって身を清めるために禊を行った場所で、湧出量は1日約30万tとのこと。ちなみに1分あたりだと200t強、イメージがつきづらいですが、東京都で湧水から川が始まる場所として代表的な東久留米市の落合川の湧出量が1日約1万tとのことなので、その30倍、ものすごい量です。
池は上池と下池に分かれ、下池の中の島には川中島厳島神社が鎮座。
上池から流れ出る水も結構な量です。
なお、上池には水汲みができる場所もあり、ペットボトルも売られていました。
湧玉池は富士山からの溶岩流の末端に位置し、池の周辺には溶岩も観察できます。溶岩の隙間を長い時間をかけて流れてきた湧水がここで大量に湧き出しているわけです。
まずは浅間大社と湧玉池を見て、富士宮の町を散策しようかと思っていたのですが、そこで気になったのが、浅間大社北側の溶岩台地の上を流れる水路。
次はこの水路を追いかけてみることにします。